ロンパースベアスペシャルインタビュー

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ロンパースベアスペシャルインタビュー

杉山愛さん「生き抜くための「レジリエンス（回復力）」を育てていく」

ロンパースベアスペシャルインタビュー杉山愛

「生き抜くための「レジリエンス（回復力）」を育てていく」

杉山愛（元プロテニスプレーヤー、コメンテーター）

ウィンブルドンでベアと一緒に母子の誕生日を祝いたい

勝つこと、成功することより頑張っていることが一番偉い

失敗したくないという気持ちが強い子どもは多いですよね。息子の場合もすごく負けず嫌いなので、私と競争しようと言って走っているときに、一歩でも前に私が出ると「うわぁ！」と地面に寝転がってバタバタするほど悔しがりますね（笑）。負けるのが嫌なんです。

そういう時、私は「そこでワーッと悔しがって転がっているだけだったら、次もママが簡単に勝っちゃうけど、いいの？」と、ごく普通に、なるべく冷静に伝えるようにしています。そして「一番強くなるためには、ここで諦めないこと」とシンプルに伝えてるんですね。

男の子に多いのかもしれませんが、子どもは「もっとできる」というイメージを持っているはず。ですから失敗したり負けたりして悔しがっていたら、「そうだよね、もっとできるよね。でも頑張ってるからいいんだよ」と、勝ったり成功したりすることが偉いのではなく、頑張っていることが一番偉いという声掛けをすることが大事かなと思います。

成功したことだけを褒めるのではなく、失敗しようが、挑戦すること、努力することを褒める。これをいつも心がけています。

（取材・文：山田真弓／写真：厚地健太郎）

杉山愛 すぎやま・あい: 1975年7月5日、神奈川県出身。4歳でテニスを始め、15歳で日本人初の世界ジュニアランキング1位を獲得。17歳でプロに転向し、以後17年間にわたってプロツアーを転戦。シングルス492勝（優勝6回）、ダブルス566勝（優勝38回）、グランドスラムのダブルス優勝4回。ダブルスでは世界ランク1位に輝き、オリンピックにも4回出場。グランドスラムのシングルス連続出場62回の世界記録を樹立するなど、日本を代表するプロテニスプレーヤーの一人。2009年に現役を引退し、現在は様々な後世育成事業を手掛ける他、スポーツコメンテーターとして活動するなど、多方面で活躍中。